EGUのアジアからの参加者数の変遷

20180415

 

201848日から13日にオーストリアのウィーンで開催されたEGU General Assembly 2018(欧州地球科学連合2018年大会)に参加しました。フランスでの博士課程学生時代にはEGUに毎年参加していたのですが、ほぼそれ以来、12年ぶりでした。また、私はかつてウィーンにあるCTBTO(包括的核実験禁止条約機構)で二年半ほど働いていたのですが、自分のキャリアをスタートさせた特別な地を16年ぶりに再び訪れる機会にもなりました。全体的に(特に若手参加者が)生き生きとしていて、会場にいると、何か面白いアイディアが浮かびそうなわくわくした感じがあり、大いに楽しみ刺激を受けました。

ところで、大会規模が大きく(参加者数15,075人)、また会場スペースも広いので、とても全容を把握することはできませんでしたが、日本人が少ないことが気になりました。EGUでは過去の国別参加者数をウェブサイトで公開しているので、アジア主要国からの参加者の変遷を調べてみました(グラフ)。

 

何をいまさらと言う人もいるかもしれませんが、日本がアジア第4位で、人口5千万強の韓国や2千万の台湾にも軽々と抜かれている現実に衝撃を受けました。インドにも2〜3年後に抜かれると思います。日本の研究の国際的地位低下は以前から認知されていたわけですが、地球科学は割とましな方だと思っていました(ましなのかもしれません)。AGU(アメリカ地球物理学連合)やAOGS(アジア・オセアニア地球科学連合)などの大会の国別参加者数も気になるところです(ウェブでは情報が見つからなかったのですが、ご存知の方がいたら教えてください)。

JpGU
(日本地球惑星科学連合)の将来を考えるうえでも、大いに考えさせられるデータでした。

20180415追加その1)
複数のかたから、4月のはじめに長期出張できる人は限られている、という時期的な問題があるという指摘を受けました。たしかに、私もずっと行きたいと思いつつなかなか行けませんでしたし、時期的な制約は大きいと思います。国際学会参加率は、ほかの学会のデータも合わせて考えたいところです。

20180415追加その2)
その後、EGU参加者数上位30カ国までのグラフをつくりましたので貼ります。

 

 

 

 

 

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